地盤調査・改良設計・地盤改良工事・施工監理

地盤調査|周辺状況と調査方法

地盤調査地盤調査後、地盤解析を行う際、収集したデータが意味を持つのは経験と洞察力による裏付けがあり、
情報の方向性を与え、可能性を絞り込む過程は医師の診断と似ています。

数値として採取される場所での実測値だけでは地盤解析できず、同じ測点記録であっても高台と低地ではその意味が違ってきます。記録されたデータと周辺状況との関係に触れず、数値の大小だけを問題視するのは正しい考えとは言えません。

地盤データ、周辺状況、経験値など地盤に関するデータ情報を考慮し、適切な地盤解析を行っています。

地盤調査を行う前に、建築予定地周辺の地盤情報を集める必要があります。
敷地だけでなく、周辺を含めた地形、地質、地理等の情報を総合的に収集することにより、地盤構成や地形の特徴から表層地盤のおおよその状況を見当することができます。各種情報を集めたうえで調査予定地を中心に周辺状況の観察を行い、地盤状況を把握していきます。地形や盛土等から地盤の安全性や不同沈下の危険性について見当することができます。

タスクフォースでは提携地盤調査会社と連携し、情報収集を常に行っています。

軟弱地盤の可能性が高い状況・目印

地盤調査の心得・土留めにひびが入っている
・ブロック塀が倒れ掛かっている
・舗装道路が波打っている
・暗渠(あんきょ:地下に設けた水路)がある

危ない擁壁の特徴

地盤情報を集める・石積み擁壁の上にブロックを増し積みにしている
・打継ぎ目に大きなずれが生じている
・石積擁壁の上部が弓なりになっている
・石積み擁壁の上に、コンクリートを打設し、さらにブロックを重ねている

地形や植生で地盤状況を推測

・水田、沼地、谷地等は水分を多く含む土質が堆積し、軟弱地盤の可能性が高く、山地(台地、丘陵地)等は強固な地盤だと予測できる
・造成前と造成後では土壌環境が異なるため、植物の育ち方に違いが出てくる

 

スウェーデン式サウンディング試験

スウェーデン式サウンディング試験スウェーデン式貫入試験ともいう最も一般的な地盤調査方法です。
ロッド、スクリュー、錘などからなるスウェーデン式サウンディング試験装置を用いて、土の硬軟又は締まり具合を判定します。
簡易的に地盤支持力(換算N値)を求められ、調査期間が短いという長所があります。

※建築業界で「SS試験」「SWS試験」と呼ばれています。

ボーリング試験

ボーリング試験地面を掘削しながら、地盤の強度を調べる方法です。「標準貫入試験」はボーリング調査で行われる最も一般的な試験の1つです。

ボーリング試験は地盤調査の中で最も多くの情報が得られます。
・N値(地盤の強さ、強度)
・土の密度
・地盤の種類
・地盤の液状化の度合い
・地盤の弾性係数

表面波探査法

地盤に人がわずかに感じ取れる程度の小さな揺れを起こし、その“揺れ”が伝わる速さによって、地盤の硬軟を判断する方法です。
データの変化から、地層の境界を判別して、各層ごとに支持力がどのくらいあるかが分かります。

表面波探査法で得られる情報
・地層境界
・地層の傾斜や厚さ
・地層ごとの許容応力度(支持力:kN/m²)を算出
・地盤の予想最大沈下量を算出

平板載荷試験

基礎を設置する深さまで掘削を行います。基礎に見立てた小さな鋼板(載荷板)を置いて実際の建物の重量に見合う荷重をかけて沈下量を測定する方法です。
実際に掘削して建物と同様の重さをかけることで、直接的に地盤が安全に支持する力を判定する試験です。
平板載荷試験を行う場合は、ある程度の作業スペースが必要となります。

地盤設計、施工監理

タスクフォースはその土地と建物に最適な地盤改良工事の設計・計算をしてご提案しています。

地盤設計と検討書作成

地盤設計
地盤の設計は建設する建物の構造や形状、重さにあわせて不同沈下がおきない地盤品質になるように設計します。
杭と地盤の支持力計算、地盤の液状化や沈下量の計算、杭の応力・断面計算、杭基礎を含む独立フーチング基礎、布基礎・べた基礎の基礎スラブの応力・断面計算などによって設計されます。

特にコンクリート住宅(RC造)の住宅は重く、家そのものの重さを比べると、木造住宅の2倍以上の重さとなります。
コンクリート住宅(RC造)の家を建てる際には、しっかりした地盤調査を行い、地盤が軟弱であると判明した場合、建物を確実に支えるための地盤対策工事が必要です。
タスクフォースはコンクリート住宅(RC造)の地盤調査・設計・対策工事のプロフェッショナルです。

地盤補強工事

地盤補強工法の選び方

地盤補強工事地盤調査の解析結果を受け、軟弱地盤など不同沈下の危険性があると判断された場合、基礎の補強工事や地盤補強工事を行います。
地盤補強工事には、支持杭工事や柱状改良工事、表層改良工事、審査機関の評価を得た多くの工法があります。
常に現場で最適と考えられる補強工法を検討し、設計・施工・監理を行います。

地盤補強工法の種類

柱状改良工法(深層混合処理工法)

柱状改良工事柱状地盤改良工法は、セメント系固化材と水を混合撹拌したセメントスラリー(以後スラリーと呼ぶ)を作製し、ことスラリーを撹拌装置先端より吐出しながら回転・掘進することで対象土とスラリーが固化反応し、柱状の改良体を築造することで地盤支持力の向上と不同沈下の抑止を目的とする工法です。

砂質土、礫質土(作物の生育が抑制されている土壌)、粘性土地盤に適していますが、土以外の産業廃棄物等があったり、酸性土地盤(pH値4以下)、腐植土・高有機質土、擁壁などに近接している場合は注意が必要となります。

表層改良工法(浅層混合処理工法)

表層改良工事表層地盤改良は、セメント系固化材と対象土を撹拌、混合及び転圧し、均質な安定処理地盤の造成を行い、支持力の向上と不同沈下を抑止する工法です。

砂質土、礫質土、粘性土地盤に適していますが、土以外の産業廃棄物があったり、酸性地盤(PH4以下)、腐植土・有機質土、擁壁等に隣接している場合は注意が必要となります。

支持杭工法


主に軟弱地盤における建築物において、浅い基礎では建築物を支えることが出来ない地盤の場合、深く杭を打込み建築物を支える工法です。支持杭工法では、先端を支持層に到達させ、主として杭の先端に上向きに働く先端支持力によって建物荷重を支えます。


付随工事|山留め壁

山留め壁地盤対策工事に付随して、山留壁工事も行っています。

基礎や地下構造物を造るために、地盤面下の土砂、岩盤を掘削することを根伐(切)りといい、掘削することにより土砂が崩れてくることを「山が来る」と言っていました。
そこで山が来ないように「山を留める」方策が山留めになります。
掘削しても土の強度により崩れてこない場合は山留めは必要ありません。

 

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